釣り人には刺し餌でお馴染みの「オキアミ」。
針にかけて、お魚を釣りますよね〜。
このオキアミを、「おいしそうな小海老だな〜」って思ったこと一度はありますよね?(ない人は無いかもしれない)
この釣り用のオキアミを人間も食べられるのか、その料理はおいしいのか確かめたくなったので「オキアミ」を定番のタイ料理に入れて食べてみました。
「オキアミ」とは?
オキアミ(沖醤蝦、英: krill)は、軟甲綱 真軟甲亜綱 ホンエビ上目 オキアミ目に属する甲殻類の総称。形態はエビに似るが、胸肢の付け根に鰓が露出している点でエビ目とは区別できる。プランクトン(浮遊生物)であるが、体長3~6cmなのでプランクトンとしてはかなり大きい。
漁獲されたオキアミは漁業用の飼料や釣り餌などとして市販されており、日本で販売されているのは、三陸沖などで漁獲されるツノナシオキアミ(イサダ)と、南極海に生息するナンキョクオキアミである。 後者はヒゲクジラ類の主要な餌料である。
「アミエビ」の名で塩辛などの食品として売られているものは本種ではなく、もっと小型の名称の似たエビの一種である「アキアミ」である。-引用:Wikipedia
エビに似てるけど、プランクトン。エビじゃないってことですね〜。
鯨とかがよく食べているあの、プランクトンです。
利用
漁獲されたオキアミは未加工もしくはフリーズドライ加工され、または粉末状で販売され、養殖漁業の飼料用、釣り餌、観賞魚の餌などに利用される。飼料としてのオキアミには、魚の耐病性向上や、観賞魚の体色の発色向上などの効果があって人気が高い。日本ではナンキョクオキアミの34%、ツノナシオキアミの50%が魚の飼料として消費される。また日本では70年代に海釣りの撒きえさとして導入され、黒鯛やメジナ、またサビキ釣りのテクニックに革命を起こした。ナンキョクオキアミの4分の1、ツノナシオキアミの半分は釣りえさ用である。
オキアミは蛋白質やビタミン類を多く含み、魚肉ソーセージなど加工食品の原料になり、また調味料として塩辛も作られている。これは朝鮮半島や日本でキムチの発酵にアキアミの塩辛同様に使われる事がある。以前は漁獲後の劣化が早く風味落ちがするため、人間の食用としての消費はきわめて少なかったが、近年加工技術の進化により、ツノナシオキアミはサクラエビの安価な代用品としてお好み焼きなどに利用されている。
釣りえさ用として販売されているオキアミは、原料鮮度や製造過程の衛生管理が食品加工法規の適用外であり、また食品に適さない薬品が添加されている可能性もあり、「食品」としての安全性は保障されていない。
DHA・EPA・アスタキサンチンの摂取を目的に南極オキアミから採取した油脂クリルオイル を原料として製造される健康食品もある。
カップヌードルの具材に使われるエビがオキアミであるとされることがあるが、使用されているのはプーバランである。-引用:Wikipedia
オキアミは魚肉ソーセージの原料にもなっているんですね〜。知らなかった。
お好み焼きに入れる「サクラエビ」の代用品になることもあるとは。
DHAとかアスタキサンチンとか、サプリメントの原料にも使われているんですね。
ただ、釣り餌用のオキアミを人間が食べることについては安全性が保証されていないために「自己責任」でってことですね。
「オキアミ」を実際に食べてみる
釣具屋さんで売っているオキアミです。
カチカチに凍っていますね。
冷蔵庫でじっくり溶かしていきます。
オキアミを食べることについて調べたところ、「かき揚げ」や「素揚げ」にしている方が多かったので、それ以外の料理に入れてみようと思います。
エビよりも味が薄いらしいので、味が濃い料理との相性が良さそう。
また、エスニックな料理と小海老って何となく違和感が無いかなという理由で、
無印良品の「パッタイ」と「トムヤムクン」にオキアミを入れて食べてみようと思います。
オキアミを食べる:下処理
とりあえずオキアミをボイルしていきます。
沸騰した鍋にオキアミをドボンと入れると、一気に火が入ってオキアミが白くなります。
煮汁も真っ白になるので、この煮汁は使わずに捨てることにしました。
煮汁を捨てたら軽く流水で洗いました。
この辺は旨味が逃げるかもしれませんが、旨味より安全性をとる感じです。(笑)
茹で上がったオキアミ。う〜ん、エビよりも目が大きくてちょっと違和感が出てきた・・・。
それ以外はサクラエビって感じかな。
オキアミを食べる:「パッタイ」に入れる
それでは、パッタイを作っていきます。
野菜を炒めてからオキアミをドサっ!!ちょっと入れすぎてるかもしれない・・・!不安!
不安をこらえて他の具材も入れていくウ〜。
混ぜるたびに不安は増してくる・・・。でも、見た目は良い感じに仕上がってきている。
完成したパッタイ。見た目は完全にタイ料理である。
オキアミを食べる:「トムヤムクン」に入れる
続いてトムヤムクンの中にオキアミをドサアっと入れる。
これもなんとなく、量が多い気がする。
トムヤムクンにオキアミを混ぜていくっ!!
時折、オキアミの大きな瞳と目が合う瞬間がある・・・。
オキアミのトムヤムクン、できたです!!
さあ、大丈夫なのか〜?
オキアミを食べる:いざ、食べてみる!!
いざ、実食!!
まず、パッタイから。
もぐもぐ。
う〜ん、あまりエビの香りがしない。
オキアミはエビよりもエビの風味がしないってことなのかな。まあ、エビじゃないから当たり前かな。
パッタイは甘めのチリソースが普通においしい。
ただ、オキアミの殻がお口の中に残って食べにくい。
あと、オキアミを噛んだときにエビに比べて水っぽい感じがするかなあ。
次にオキアミ入りのトムヤムクンをいただきます〜!
もぐもぐ。
う〜ん。辛すぎてエビの風味とか全然わからん。
オキアミの殻が口の中に残って食べにくい。
しかも、この無印のトムヤムクン、本格的すぎて香草がたっぷり入りすぎてる!
オキアミの殻と相まって、スープを飲むより葉っぱと殻を口から出すのに忙しい。
いまいち、というかこれは残念です。
やはり、プリンとしたむきエビを使った方が100倍美味しいでしょう。
パッタイとトムヤムクンを1口、2口食べたあたりで相方さんから決定的な発言が出ました。
「・・・釣り餌にしか見えないから食べられない。」
やっぱり?やっぱりそうだよね?
オキアミを刺し餌として針にかけたことがある人は必ず感じる感情だと思います。
私も薄々感じてました。
でもどうしても、オキアミが食べられるか確認したかったんだよね・・・。
変なもの食べさせてしまってスマン。
オキアミを実際に食べてみる:まとめ
釣具屋さんに売っているオキアミをパッタイとトムヤムクンに入れて食べてみた結果ですが、
普通にエビを買って食べるべき!余ったオキアミは海に投げるか冷凍して次回の釣行に使ってね!!って感じでした。
オキアミは見た目はエビに似ていますが、味はあんまり似ていないように感じましたね〜。
味がないというか、水っぽいというか。
あと、食べるならかき揚げとか素揚げでカリッとさせるのがやっぱりベストだと思います。
揚げないとどうしても殻が口に残っちゃうので。
今回、幸いにもお腹が痛くなったりはしませんでしたが、お魚釣り用のオキアミを食べてみたいという方はくれぐれも自己責任でお願いします〜。
↓長持ちする刺し餌用のオキアミを自作する方法についての記事
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