【歴史】伝染病「ペスト」不気味な鳥の仮面は防護服だった?

感染症の雑学
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こんにちは。キューティ(@yaken_to_issho)です。

感染症が世界的に流行していてそのニュースばかり報道されていますね。

こんなに世界的に流行する感染症もめずらしいと感じる方も多いのではないでしょうか。

高齢の方にお話を聞いても、ここ数十年でこんなに広まった流行病はなかったとのこと。

世界規模の伝染病といえば、ペストくらいしか思い浮かびません。

ふと、映画や本などの物語に出てくる「ペスト」とはどのような病気だったのか知りたくなったのでまとめてみました。

そういえば、映画「美女と野獣」を見ていたら

ペストについて出てきてたかも。

当時のヨーロッパで流行してたのかな?

 

学校の教科書に載っていたのを覚えているかのう?

わしはよく覚えておらん(笑)

じゃが、最近は映画などでも出てくるから、

ペストについて知っておくとよいぞ。

というわけで、
ヨーロッパで流行した「ペスト」についてこわくないようにわかりやすくまとめてみました。

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「ペスト」とは?鳥の仮面は当時の防護服

・ペスト菌で起きる伝染病、感染源はネズミ
・致死率は 60%〜90%
別名「黒死病」感染者の全身の皮膚が内出血によって紫黒色になることに由来
・感染後の症状によって、「腺ペスト」「肺ペスト」がある
・何度か世界的大流行(パンデミック)が起こっている
・一番大きいパンデミックは14世紀。全世界で1億人が犠牲になった
・当時の世界人口を4億5000万人→3億5000万人にまで減少させた
・ヨーロッパでは、1348年〜1420年に大流行し全人口の1/3が犠牲になった

えっ、1億人も犠牲になってる・・・

すごくコワイ感じの説明になりましたが、当時の医療技術ではウイルスや菌などの発見もされておらず、薬も満足にないため現代のような治療もできず、このような結果になったようです。
日本でも、コレラが流行した数百年前の時代には「疫病封じ」として効力があるとされるお札を玄関先に貼り付けていました。
現代のような科学がない時代にはウイルスの流行を防ぐことができなかったのは当然かもしれません。
ペストは衛生的な環境が整うにつれて、感染例もなくなっていきました。
日本においてペストは、1927(昭和2年)以降の感染例はないので安心してください。

ちなみに日本では、感染症法により一次感染症に指定されています。

↓ペストについて詳しくはこちら(グロ注意)

https://ja.wikipedia.org/wiki/ペスト

 

鳥人間?不気味な仮面は「ペスト医師」の防護服だった

ペストといえば、この不気味なマスクが有名ですが、この姿にはちゃんとした意味があります。

鳥のくちばし型のマスク→くちばし部分には、強い香りのするハーブや香辛料、藁などが詰められていた。「ガスマスク」のような役割をすると信じられていたため。
・全身を覆う黒いガウン→できるだけ肌を露出させない役割。ただのガウンではなく、蝋を引いた重布か革製ものが使われていたため、現在の「防護服」のようなものだった。
木の杖→直接患者に触れることなく診療するためのもの。医者は木の杖を持ち、感染者との身体接触を最小限に抑えていた。

現代の私たちからすると、この姿は死神っぽいですが、当時は治療活動に精を出している気高い医師というイメージであり、彼らは善意の人とみなされていました。

預言者「ノストラダムス」もペスト医師だった

昔、お茶の間を賑わせた「1999年の地球滅亡予言」で預言者で有名なノストラダムスもペスト医師でした。

長い放浪生活のあと、医師として活動したノストラダムスはその後、預言者として成功します。

伝説では、この時ノストラダムスは、鼠がペストを媒介することに気付き、直ちに鼠退治を命じたという。また、伝統的な治療法である瀉血を否定し、かわりにアルコール消毒や熱湯消毒を先取りするかのように、酒や熱湯で市中の住居や通りなどを清め、更にはキリスト教では忌避されていた火葬すらも指示したとされる(Wikipediaより)

※瀉血(しゃけつ)とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ノストラダムスより

不気味な仮面が登場する映画「美女と野獣」(2017年)

言わずと知れた名作映画美女と野獣の中にもペストに関するお話がでてきます。

聡明で美しいベル(エマ・ワトソン)の過去の回想シーンでペストを連想させる描写が出てきますので、中世ヨーロッパでのペストの猛威がどんなものだったか容易に想像できて勉強になります。

この映画自体、家族で楽しめるとてもすばらしいオススメの映画なのでぜひチェックしてみてください。


ペストがわかる映画「インタビューウィズバンパイア」(1994年)

<あらすじ>
18世紀末、最愛の妻を亡くしたルイ(ブラッド・ピット)の前に現れた吸血鬼レスタト(トム・クルーズ)との数百年にもわたる物語が現代のビルの一室で語られる。

映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 」のすごいところは俳優陣が超豪華!

若き日のブラッド・ピットトム・クルーズが共演している!映画ファン必見の映画です。

トム・クルーズといえば、映画「ミッション・インポッシブル」シリーズで、肉体派アクションをこなす爽やかなアメリカ人青年の役のイメージが付いていますが、この映画では超美しい中世ヨーロッパの吸血鬼役がハマり役です。

ブラッド・ピットは代表作である映画「ファイト・クラブ 」ではムッキムキのワイルドなカリスマ役をやっていましたね。

どちらもハリウッドを代表する俳優です。

映画ファンとして興奮してしまい話が逸れましたが、ペストが大流行している時代のお話もたくさん出てくるので当時の雰囲気を知ることのできる映画ですし、2大スターの若かりし頃が見られて、映画としてもめっちゃ面白いのでオススメです。

 


まとめ:鳥の仮面は「ペスト医師」の防護服

ペストという病気は聞いたことがあっても、具体的にどんなものだったか知る機会はなかなかありません。数百年前のことですし、ヨーロッパでの流行だったため日本ではあまり知られていませんよね。

しかし、現在の感染症の流行で過去の事例が気になるのは自然なことです。

私も、感染症が流行しはじめた頃にネットで「ペスト」と検索してみました。

ちゃんと調べてみると映画の中でのペスト関連のシーンの意味がよく分かったりして、興味深かったです。

歴史の中では何度もパンデミックが起こっているようなので、過去から学んで未来に繋げる知識にしたいですね。

 

 

 

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犬と自然が大好きな30代ブロガー。
保護犬1匹と保護猫3匹と生活。
雪国出身→東京住み→現在、離島生活。
福祉・教育関係の仕事からネット中心の自営業へ。
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現在、初心者ながらも釣りにどハマり中。
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