こんにちは。元野犬の愛犬と暮らすキューティ(@yaken_to_issho)です。
飼っているわんちゃんにぜひ覚えてほしいしつけといったら、「ペットシーツでのトイレ」ですよね。
これができると、雨の日や飼い主さんの体調が悪いときには、無理をしてお散歩に行かなくてもいいので毎日の生活が断然楽になり、犬と楽しく暮らすことができます。

うちの犬はもう成犬だけど、今からペットシーツでのトイレを覚えてくれるかしら?子犬のうちに教えないとむずかしいんじゃないの?

たしかに、子犬よりは時間はかかるじゃろう。
だが、教え方をちゃんと飼い主が理解すれば、成犬でもペットシーツでおしっこが出来るようになるんじゃ。
というわけで、今回はサークルや囲いを使わずに、我が家の愛犬(保護犬・3才)でもできるようになった「成犬でもできる!犬のトイレトレーニングのやり直し」をご紹介します。
成犬でもできる!「犬のトイレトレーニング」のやり直し
(わが家の成犬のおトイレは脱衣所。命中率が高いのでペットシーツは小さめ)
「犬にトイレを教える」といっても、ただ闇雲に叱ったりして教えても効果はありません。
「犬が理解しやすいタイミング」で、何をしたら正解なのかを示すことが大切です。
<トイレトレーニングの手順>
2.お散歩中のおしっこをペットシーツに少しとる
3.トイレトレーにシートを敷き詰め、その中におしっこをとったシートも敷く
4.犬がシートの近くに行ったら「ほめる・掛け声をかける」
*夜など、おしっこをしそうなタイミングでペットシーツを準備している部屋に犬を隔離する。
を繰り返す。
成犬のトイレトレーニングのやり直し:犬を「叱るしつけ」はNG!
一生懸命教えているのに犬がなかなかトイレを覚えてくれないと、叱ったり、怒ったりしてしまいそうになりますよね。
しかし、トイレトレーニングがうまくいかないときや、犬が家の中でトイレを失敗してしまったときに叱ってしつけようとすることは、トイレトレーニングが上手くいかない原因になりますので、全くおすすめしません。
例えば、「ペットシーツ」以外の場所でおしっこをしてしまった犬を叱ってしつけると、場所を間違えて怒られたとは思わずに、犬は排泄をすること自体が悪いことなのだと思ってしまいます。
排泄自体を我慢するようになってしまったり排泄のときに緊張するようになり、トイレトレーニングが上手くいかない原因になってしまうこともあります。
↓愛犬を叱ってしまいそうになったら「犬の十戒」を読んでみてください。
↓思いっきり走らせてあげてしつけのストレス解消にも「ロングリード」がおすすめ
成犬のトイレトレーニングのやり直し:「掛け声=トイレの合図」
まず、トイレの合図となる掛け声を決めましょう。
「いちに、いちに」や「ワンツー、ワンツー」など。
お散歩でおしっこ、うんちをするときに必ず「いちに、いちに」と毎日掛け声をかけます。
これは、数日間ではなく、数ヶ月間は続けます。
トイレトレーニングが成功し、室内でのトイレを覚えてからも続けることをおすすめします。
これを続けると最終的には、人間が犬に排泄をして欲しい時に排泄ができるようになります。
成犬のトイレトレーニングのやり直し:犬の「おしっこのにおい」がポイント
犬は、外でおしっこをするとき、必ずにおいをかいでからしています。
それが習慣になっているため、「ペットシーツ」におしっこのにおいが残っていると、トイレをするきっかけになります。
ベストは他の犬のおしっこのにおいですが、多頭飼いなどしていないご家庭ではむずかしいので、散歩中の排泄時に「ペットシーツ」に愛犬のおしっこを少量とり、使うのが楽です。
成犬のトイレトレーニングのやり直し:犬の「トイレトレー」を使う
「トイレトレー」の大きさは犬の大きさに応じて決めます。
犬がスッポリと入るくらいの大きさ以上あれば、犬の頭の方はトレーに入っていて犬的には入っているつもりだけれども、肝心のお尻の方は出てしまっていてハミ出してしまう、といった確率も低くなります。
「トイレトレー」は、Amazon
などで専用のものが売られていますが、大型犬の場合、車に敷く「カートレイ」であれば格安で大きなサイズを用意できます。
数センチほどの深さがあるトレーの方が、犬がトレーの場所を認識しやすくなります。
実際、犬は他の動物と同じように綺麗好きなところがあり、食事やリラックスする場所と排泄の場所を分けています。
排泄の場所の「トイレトレー」を設置する場所は、犬がよくリラックスしている場所から離れた場所で、よくおしっこをしてしまっている場所などが最適です。
例えば、普段リビングで過ごしているのであれば、隣の部屋に「トイレトレー」を設置する、同じ部屋の中でもリラックススペースとは最も離れた位置に設置するなど。
人と一緒にいると構ってもらえるのでトイレに意識が向くことがない場合、夜など、トイレをしそうなタイミングでペットシーツのある部屋に犬を隔離してみます。
犬の気が散るものがないので、尿意を感じたときにすぐに排泄をしたいという気持ちにさせることができます。
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トイレトレーニングのやり直し:犬が覚えてくれないときはこうする!
いろいろしつけの方法を試したけど、「うまくいかない・・・。」というご家庭もあるかと思います。一生懸命教えているのに犬がなかなかトイレ覚えてくれない、そんなときは、「できる→褒める」のレベルをグッと落とします。
ほんの少しでも「トイレ成功に近い行動」を褒めて、こちらが何を求めているかを伝えていきます。
例えば、
・ペットシーツに興味を持たない→ペットシーツに近づいたら褒める
以前に、叱ってトイレトレーニングをしていたことがある場合、ペットシーツが嫌なものとして認識されてしまっている可能性が高いので、その場合は、犬を呼んでペットシーツの上に来たらおやつをあげるなどを繰り返して、「ペットシーツ=いいこと、褒められる」ことに少しずつ変えていきます。
↓成犬のしつけの過去記事(基礎編)

トイレトレー二ングの強い味方!犬が大好きなトイレ用の「おやつ」を用意
トイレがうまくいったら、おやつをあげて褒めるのも効果的です。
しつけでおやつを使うことに対して反対の方もたまにいらっしゃいますが、言葉を話せない犬にとって「お口が美味しい=いいこと=この行動はいいこと」となり、自分の行動が正解だとすぐに理解できるのでおすすめです。
いつも使っているおやつではなく、犬が一番大好きなおやつをトイレを成功した時にだけあげるとより効果的です。
わが家の成犬がトイレトレーニングのやり直しに成功するまで
わが家では、愛犬(3才/成犬/元野犬/18kg/女の子)の
トイレトレーニングを半年ほど行い、ペットシーツでの排泄ができるようになりました。
愛犬を保護団体さんから引き取った時、外に出さない時は「ペットシーツでおしっこができる」と聞いていましたが、環境が変わった為かペットシーツを用意してもおよそ半年間、ペットシーツでの排泄をしませんでした。
以前の環境では10匹近いワンちゃんたちと暮らしていたそうで、他の犬が「ペットシーツ」におしっこをしているところを見て、おしっこをシーツにするようになったためトイレトレーニング的なことはしていないとのこと。
1日2回の散歩時に排泄するだけだったので我慢している様子もあり、水分をとらないようにするので夏は熱中症の心配もありました。
人間の方も悪天候、台風が来ても散歩に行かなければいけないというのは、気持ち的にプレッシャーでした。
一緒に暮らしていく上で、トイレトレーニングのやり直しが必要だと感じましたが、成犬になったあとでもトイレを覚えてくれるのか不安でした。

ひとりだと、どこにおしっこしたらいいかわかんない〜
成犬には根気が大事!「犬のトイレトレーニング」をあきらめない
インターネットでトイレトレーニングの方法を調べ、「掛け声」と「褒める」をくりかえしました。
なかなか覚えてくれないので、ペットシーツに呼ぶときには「こわい顔」になっていたかもしれません。
愛犬がペットシーツに乗ることを嫌がるような素振りを見せていました。
これではいけないと思い、「ペットシーツ」に呼んでおやつをあげて「ここはいい場所、褒められる場所」ということわかってもらうようにしました。
ペットシーツの匂いを嗅ごうものなら、すかさずいつもの掛け声をかけ、とにかく大袈裟に褒めました。
そんな風にして月日がすぎていきましたが、大きな台風が来た翌日。
一日中、外に出ることができなかったので愛犬をペットシーツのある部屋に隔離して就寝しました(普段は一緒に寝ているのですが、布団の上で粗相をされても困るため)。
朝起きると、ちゃんとペットシーツの上におしっこがしてあり、少し離れたところに立派なうんちもしてありました。(ペットシーツがおしっこで汚れてしまったため、そこでうんちをするのがいやだったらしい)
その日を境に、朝起きるとペットシーツにおしっこがしてある日が増えました。
日中も気軽にペットシーツにおしっこをするようになり、我慢をしなくなったので排泄に関する心配も減りました。
「ペットシーツ」でおしっこが成功すると、毎回愛犬がニコニコしながらやってきて
「ほめて、ほめて。」ていう素ぶりをみせるので、犬が「もういいよ」となるまで、大げさに褒めてやります。
犬も自分がしたことで、飼い主に褒められるのがうれしいようです。

じょうずにおしっこしたの、みてみて〜
↓元野犬だったわが家の愛犬の里親になるまで

まとめ:犬のトイレトレーニングは成犬でもやり直せる
成犬のトイレトレーニングは子犬に比べて長期戦になりますが、あきらめずに少しずつ犬に人間が求めている行動を教えてあげてください。
言葉がわからないので少しでも成功に近い行動をしたら、即褒める、を繰り返しましょう。
トイレトレーニングに限らず、「ダメ!」と叱った後は、その行為をやめた瞬間にほめてあげてくださいね。
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