みなさんは「保護犬」というと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
すごく怖そうな見た目で、ボロボロで、人に慣れない、噛む犬でしょうか。
わが家では実際に保護犬を迎えてみて、どうだったのか?
また、なぜ保護犬を飼うことに決めたのかをご紹介したいと思います。
たいへん主観的な内容になりますので、「この家はこうなんだ~」くらいでお付き合いくださいませ。
保護犬を飼うには?
保護犬というと人に慣れないんじゃないかと思う方も多いかと思いますが大丈夫です。
保護団体さんから犬を引き取る場合、ボランティアの方々が時間をかけて人との生活に慣れさせてくれているので全く手が付けられないという状況にはなりません。
人に全く慣れていない犬は里親募集を延期して、人と暮らせると判断されたタイミングで里親の募集が始まるからです。
(保健所に収容されている元野犬・成犬は一般の家庭ではハードルが高いかもしれません。
ただ、最初から人懐っこくおとなしい子もいるのでそのワンちゃんによるという感じです。)
保護犬の里親になるまで:「雑種犬」が欲しかった
雑種犬には独特の魅力というものがあります。(たぶん)
ああ、犬が欲しい!と思ったとき、特に犬種にこだわりはありませんでした。
田舎の実家で飼っていた犬は、いつもどこからかもらってきた雑種の子犬だったからです。
さらに、知り合いの獣医さんからは、

雑種は体がつよくて、性格が面白くて、いいわよ~
と聞かされていたこともあり。
ペットショップに何度も見に行きましたが、売られている子犬たちはとってもかわいくて、「私が飼わなくてもきっと優しい家族に迎えられるだろうな。」と思うと同時に、「雑種でもいいな」という気持ちになっていました。
私はポメラニアンでも「かわいい!」し、セントバーナードでも、「かわいい!」し、子犬でも老犬でも、「犬だあ!かわいい!」と思ってしまうので、犬種や子犬かどうかなど、あまり重要ではなかったのかもしれません。
しかし、まさか元野犬を飼うことになるとは。。。
わが家は、たまたま立ち寄った譲渡会から野犬ちゃんを引き取ることになります。
↓保護犬を引き取る方法はこちら

保護犬の譲渡会での出会い
↑わが家の愛犬(宮古島出身・女の子・18kg)
わが家の愛犬は、宮古島で野犬として生活していた子でした。
一斉捕獲で捕まったところを関東の保護団体さんが受け入れ、トレーニングをして里親を探してくれていました。
野犬というと人に慣れないというイメージが強いですが、その「ワンコ」によります。
わが家の愛犬は、
・男の人より、女の人が大好き
・臆病なところがあるので、初対面のワンちゃんには吠えちゃいます(しつけを頑張り中)
基本的に知らない人でも、おやつをもらうと心を開きます。((笑))
男の人が苦手なのは、野犬として生活をしていたときに一斉捕獲で男の人たちに追いかけられて捕まったからでは?とのこと。(経緯がワイルド・・・)
普通の雑種犬より、慎重で臆病で怖がりなところがあるかな〜と思います。
譲渡会場では、ほとんど保護猫ちゃんコーナーになっており、人が集まっていました。
「犬は~?」と探すと、一匹しかおらず、遠目でみても大きめの犬だということが分かりました。それが我が家の愛犬になるわけですが。
里親募集中の野犬ちゃんは知らない人に囲まれて困ったような顔。
女の子という前情報もあって、やさしい顔が印象的ででした。
近くで見ると、フレンドリーでちょっとワイルド、犬色!という感じの茶色の毛並みがきれいでした。
この犬を自宅で預かっているという保護団体さんの方がとても親しみやすく話しかけてくれ、おやつをあげさせてもらいました。
私は、実家の犬にやるように犬の口に指まで入れる感じでおやつをあげましたが、里親募集中の野犬ちゃんは人間の手に歯をあまり当てないようにおやつを受けとったので、「この子はやさしいかも!」と思いました。

おやつくれるひと、みんないいひと〜
その後、軽くお散歩をさせてもらい、引っ張りがつよいなあとは思いましたが、実家で飼っていた犬もグイグイ引っ張っていたので、このくらいはイケるなと判断しました。
(その後ちゃんと、しつけの方法を調べ、現在は引っ張りなく歩けます)
↓成犬のしつけの方法はこちら

保護犬を飼う:保護犬でも、人との生活に適応できる
↑初日の愛犬
わが家に来る前に2年間、保護団体のスタッフの方のお宅で生活をしていたため、「家族のように暮らしていた人たちと別れるのは辛いだろうな〜」と思っていました。
わが家での生活に慣れるのに時間がかかるだろうとおもっていたのです。
トライアル(お試し期間)の日になり、団体さんがワンコを置いて帰られました。
部屋の中にいる頑丈なケージに入ったワンコは、困ったような顔をしていたので、しばらくケージの中から家の中の状況や人間を観察してもらいました。
数時間後、ケージから出してみるとすぐに撫でることができ、一緒にリラックスして過ごせるまでになりました。
意外とすぐに慣れてくれたので、こういう保護犬の子もいるのだなと感心したのでした。
↓おばあちゃんからおやつをもらう愛犬
元野犬、野生動物のようなワイルドさ
↑恐竜さんみたいな爪
ワンコは体は少しやせていましたが、(今はむっちり体型に)手足の肉球が大きくどっしりとしていて、体や被毛に一切無駄がなくシンプルなので感動しました。
ふと、「よく切れるように洗練された包丁や刀は、その造形も洗練され、美しくなる」という話を思い出しました。(実用性を極めたものは必然的にうつくしい的な話だったとおもう?)
何代も犬が自然選択的に掛け合わされたら、こんな風に強くムダのない見た目になるんだなあと感心し、野生生物(タヌキとか)をまじまじ見ているような気持になったことを覚えています。
↓とにかくワイルドに駆け回る愛犬
保護犬を飼ってわかった:「お留守番」がうまい
犬のお留守番は心細さから呼び鳴きしたり分離不安になったり、部屋を荒らしていたずらしたりと、不安なことが多いですよね。
わが家はフルタイムで仕事をしているため、お留守番の時間が8時間以上になってしまうので、特に心配でした。
しばらく、数時間の外出でお留守番を慣らし運転をし、いざ、一日家を空けてみると、
あれ?
全く問題なく過ごしていました。
たまーに、いい匂いのお菓子の外箱がゴミ箱から引っ張り出されているくらい。
元野犬というバックグラウンドからか、人間ありきではなくいい意味で精神的に自立しているように感じました。

けっこうひまなんですけど、とりあえずねます〜
保護犬を飼ってみてわかった:意外にお散歩時間が短い
↑お友達のポメちゃん(イメージ)
愛犬は大きめの中型犬なので、お散歩の時間は長めにとらないといけないと気合いを入れていました。
しかしいざ、お散歩に行ってみると割とすぐ「もういいや。」状態になります。
体の大きさからしたら30分くらいは歩きそうですが、すぐに帰るモードになります。
特に、暑い寒いが激しい季節だと早く切り上げようとします。
知人宅のポメラニアンと一緒にお散歩しても、負けるくらいのやる気です。
ボール遊びも、ひとっ走りして気が済んだら、もういいや。になります。
元野犬だったために、体力をなるべく温存する癖がついているらしいです。

つかれちゃうからおうちかえります〜
元野犬の体格:毎日走らせると女の子なのにムキムキになる
愛犬を思い切り走らせてやりたくて、ロングリードでボール遊びをするようになりました。
ボール遊びのときは、すごい躍動感で走ります。(5分くらい)
毎日のように運動をさせていたら、筋肉がすぐについてイカつくなりました。
普通の雑種犬を飼っていたときにはなかったことなので、野犬特有の体質?なのかなと思います。
わが家の野犬ちゃんは、女の子なのですが見た目がムキムキなので男の子と間違われます。((笑))

保護犬を飼ってみてわかった:一緒に寝てくれる
↑飼い主がスマホいじっているときの定位置
これは意外かもしれませんが、とにかく、うちの愛犬は甘えんぼななので起きているときはもちろん、寝ているときも、人間にくっついています。
私がゴロゴロしながらスマホを見ているとお腹に頭を乗せてくる、料理を作っていると足元でくっついて寝そべっている、ごはんを食べているときも、テーブルの下で足元にくっついている。
寝ているときは私の枕に頭をのせて隣で寝ている。わが家の猫よりベタベタしてくれます。
↓いつもどこかくっついているので、あったかくてしあわせです。
保護犬を飼う:まとめ
わが家の愛犬となった保護犬のいいところを主観で語らせてもらいました!
保護犬でも、こんな犬もいるんだと受け止めてもらえたら幸いです。
犬も人と同じで個体差がありますから、血統書つきでも人になれない子もいますし、保護犬でも、このように人と一緒にいることが好きな犬もいます。
私自身は、犬好きということもあり犬を飼っているというだけで、幸福度が30%は上がったと、感じています。(すごい癒しと精神の安定)
犬をお迎えした日は、誕生日プレゼントが10年分一気にきたような気分でしたし、その後はしばらく、「他に欲しいモノは特にないな~」と思いました。
我が家の場合は、元野犬でしたが、どんなわんちゃんも飼い始めれば家族になりますし、どんなバックグラウンドでも関係なくなります。
私は小型犬も大型犬もかわいいと思いますし、それぞれのご家庭のライフスタイルに合った子が見つかるといいですよね。
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