本物のようにリアルな質感、近づいてみても描き込まれた細部。
そんな細密画を色鉛筆で描けたら素敵ですよね。
私は朝4時に起きてしまうことが多いので、朝の時間に「大人の塗り絵」感覚で細密画をたのしんで描いています。
ズボラな私がパジャマのままでも(笑)制作できる色鉛筆は手軽なのに細密な表現ができオススメです。
また、今回は初心者さんでも比較的スムーズに色鉛筆で細密画を描くための方法をご紹介します。
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法
今回はこちらのケンサキイカの精密画を色鉛筆で描いた方法をご紹介します。
ちなみにこのケンサキイカは自分で釣り上げたイカです。(笑)
なんとなく愛着が湧いたのでこのイカを細密画にしてみました。
初心者さんでも色鉛筆で細密画を描く方法:必要な道具編
最低限必要な道具があれば気軽に描けちゃうのが色鉛筆画のいいところ。
人によって使っているものが違うかと思いますが、個人的に使っているものを紹介させてもらいます。
・紙
・シャープペンシル
・消しゴム
・定規
・色鉛筆
・色鉛筆削り
・ポスカ(白)
あと、細密画は作業台に高さが重要なのですが(低いと肩が凝るため)私は手近なところにあるビールの箱を使っています。(笑) 要は高さが自分の目線に合っていればなんでもいいと思います。ズボラ式です。
ボタニカルアート(植物の細密画)をやる方は卓上イーゼルを使ったりしますが、とりあえずは身近なものでやってみるのがおすすめです。
初心者さんでも色鉛筆で細密画を描く方法:必要な道具「紙」
私はB4サイズのケント紙を使っています。ケント紙は製図などにも使われる紙のため、精密な表現が可能です。
しかし、水分の吸収が悪いので水彩がなどには向かないと言われています。
紙の選び方ひとつで絵のイメージが変わったりするので、紙によってのイメージの違いをたのしんでみるのもいいかもしれません。
また、サイズはいろいろあるのですが私がB4サイズを使う理由は一般的な卓上で扱いやすく、気軽に絵が描ける点とA4サイズよりもひと回り大きいので絵が描きやすいというあたりです。
初心者さんでも色鉛筆で細密画を描く方法:必要な道具「色鉛筆」
色鉛筆は、細密画での最も要になる道具です。できるだけ良いものを使った方が発色が良いので出来栄えに違いが出てきます。
私は、ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆を使用しています。色数は多ければ多いほど良いですが、重ね塗りで色を出すことができるので最初は予算内の本数で購入してよいかと思います。
初心者さんでも色鉛筆で細密画を描く方法:必要な道具「色鉛筆削り」
鉛筆削りはなんでも良いと思いますが、100均の鉛筆削りを買うならステッドラーの鉛筆削りを使った方が良いと思います。ステッドラーの鉛筆削りは削り心地がいいですね。電動のものがある方はそちらでも。
私は「どうしようかなー」と考えながら手動でコリコリ削る感じが好きです。
初心者さんでも色鉛筆で細密画を描く方法:必要な道具「ポスカ白」
細密画のハイライトに使う白です。これがあるとリアル度が格段にアップします。
ポスカの白でなくとも、アクリル絵具の白などでも代用できます。私は絵具を出すのが面倒なので(笑)ポスカに頼っています。
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法
2・ケント紙の中心に合わせて印刷した紙をセロテープで貼る
(粘着力を弱くするためにズボンなどで数回ペタペタしてください。)
3・印刷したものとケント紙の両方に3㎝間隔で線を引き、グリッド状にする
SNSなどで公開することもできますし、オリジナリティも格段にあがり愛着が湧くので絵を描くモチベーションになります。
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法:「グリッド線を引く」
「グリッド模写」などと呼ばれたりします。
形に関して言えば、このグリッド線を引くことこそ、「初心者さんでも描ける細密画」の最大のポイントと言えます。
このグリッド線をケント紙と写真の両方に引いて、ひとマスひとマス、見比べながら模写をしていきます。
この形の模写が一番初心者さんにとってツライところなので、頑張っていきましょう〜。
ここがクリアできれば、あとは楽しい「大人の塗り絵」です。
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法:「濃いところから描く」
下絵ができたら、色をのせていきます。一番色の濃いところから徐々に仕上げていくと色や明暗のバランスがとりやすいです。
この絵でいうとイカの目の辺りと、触手の辺りが一番色が濃いのでこのあたりから塗りを入れていきます。
このとき、グリッド線は最後に残ってしまうと困るので消してしまって構いません。
ある程度グレー系の色鉛筆で陰影を描き込んだらカラフルな色も入れていきましょう。
このとき、いきなり濃い色をグリグリ描いてしまうと、あとから重ね塗りをしたとに色が乗らなくなります。
最終的な色よりも薄めの色で様子を見ながら描き込んでいきましょう
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法:「細部を描く」
どんどん細部を描き込んでいきましょう。このあたりが一番たのしいところなので「大人の塗り絵」感覚でいきましょう。色鉛筆は重ね塗りで美しい表現ができるので薄ーく薄ーくいろんな色を重ねると細かいニュアンスが出せます。このとき、印刷した写真だけを見るのではなく、元になる写真をスマホで見ながら描くのがオススメです。
スマホで画像を表示しながら描くと、拡大することも簡単ですし、印刷では表現されていない陰影や色に気づくことができます。スマホの画面表示は数分で暗くなってしまう設定にしている方がほとんどだと思いますが、設定画面で画面表示を常に表示するにすることができるのでお試しください。
細密画はとにかく、根気ですね。
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法:「明暗を調整する」
細部が描けたら絵と写真を見比べて暗いとことはより暗く、明るいところはより明るくしていきます。
絵と写真を隣に並べて少し離れて見ることや、スマホで写真を撮ってみても明暗の足りないところがわかるので試してみてください。
色鉛筆は絵具と比べると薄めに仕上がる傾向にあるので、少し濃いめかな〜くらいに仕上げるとちょうどよいかもしれません。最後の最後にポスカの白やアクリル絵具の白を使ってキリッとハイライトを入れていきます。
思い切って入れるのがコツです。このハイライトが入ると一気にリアル感が増すので細密画を描いていてとてもたのしい瞬間です。
完成したと思ってから、数日間はたまに見ると修正したいところが見つかるので気がついたら加筆するのがオススメです。
透明感を表現するのにはグレーの上に薄いブルーを重ねてみたり、薄いイエローを重ねるとグッと生命感が出るので薄ーく薄ーく塗る感覚でいろいろ試してみてください。
初心者さんでも描ける!色鉛筆で細密画を描く方法:まとめ
これで完成です!
イカの透明感と美しい構造色の斑点を表現してみました〜。
最初の写真の模写さえクリアできれば、自分だけの大人の塗り絵状態になるのでがんばりましょう!
自分で写真を撮ったものを使い、自分で模写をして色鉛筆で根気よく塗れば、もうそれば充分に芸術的な作品として成立しますよ〜。
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