離島に引っ越して休日は釣り三昧のCUTIE(@yaken_to_issho)です。
全くの初心者でも、よく釣れるお魚「イスズミ」。
スーパーではまずお目にかかりません。
なぜなら「イスズミ」は外道中の外道らしいのです。(笑)
理由は磯臭いから・・・?
とにかく初心者の私でも「イスズミ」が釣れまくるので、敬遠されがちなこのお魚を食べてみました。
「イスズミ」とは?
イスズミ(Kyphosus vaigiensis、伊寿墨、伊須墨)はスズキ目イスズミ科に属する海水魚。イズスミ、ゴクラクメジナ、クシロ、ウンコタレ、ババタレ、クソタレ、シチュなどとも呼ばれる。全長70cmに達する。本州中部以南、太平洋、インド洋などの浅海の岩礁域に生息する。メジナに似ているが、体側に黄色く細い縦縞が走ること、背鰭の棘が10〜11であること(メジナは14〜15)などで区別できる。夏には小動物を、冬場はハバノリなどの褐藻類を食べる。そのため、夏は磯臭いが冬場は臭みが少なくなり美味となる。磯釣りの対象魚である。釣り上げた時のショックが原因なのかどうかは分からないが、釣り上げる瞬間に大量の排泄物を放出する事から地域(主に近畿地方)によっては「ウンコタレ」、「クソタレ」、「ババタレ」などの名で呼ばれる。大抵は水面に引き上げるまでに排泄するのであるが、釣り上げるタイミングが早いとその様子を見られる。(Wikipediaより)
イスズミの別名が悪口かなっていうくらいヒドイ言われよう(笑)
でも確かに、釣り上げるときにおしりから漏らしちゃってることあるな〜。
「イス」は石、「スミ」は棲む、「石(岩場)にいる魚」という意味らしいです。
イスズミは食用には不向き?
ある日、ナンヨウブリ狙いで堤防釣りへ。なんとイスズミが6匹釣れる。初心者歓喜。
初心者には魚が何であれうれしい。
そこへ地元のベテラン釣り師のおじいちゃんが「なんか釣れた〜?」と聞いてきたので、
クーラーボックスを見せると「あら〜これはあんまりおいしくないよ〜笑」と言われる。
「え〜そ〜なの??」嫌な予感。
釣具屋のマスターに見てもらうと
「地元の人はあんまり食べないね〜。身が黒っぽいから見栄えしないし、磯臭さがあるからね〜。」とのこと。
しかし、釣ってきたばかりなら刺身もいけると思うからチャレンジしてみたら?との提案が。
釣りの初心者すぎて数週間、魚がほとんど釣れていなかったので何としてでも食ったろ〜ということに。
イスズミの下処理中はニオイがキツイ
まず、イスズミのうろこは硬い!普通のうろこかきだと飛び散って大変でした。
鱗が飛び散らないタイプのウロコ取りがおすすめ。
そして内臓を出した途端、「これは臭い!!!(笑)」
他の魚の比じゃありません。
この日はナンヨウブリとカンムリベラを頂いたので一緒にさばいたのですが、他の魚が無臭に感じるほどでした。
これはイスズミの腸が長いため、お腹の中に食べたものが長時間残っているからだそう。
腹ワタを出した後のお腹の内側が黒い。
たまにこういうタイプのお魚いますよね。
イスズミをお刺身にして食べてみる
今回は初見なのでお刺身にしてみます。
左側の2皿のお刺身がイスズミ。たしかに身が黒っぽいピンク!
う〜む、この色はスーパーでは売れない・・・。
右側のブリと並べてみるとあまり食欲をそそられません。
肝心の味は思っていたほど磯臭くはなく、魚らしい味かなと思いました。
ただ、旨味や脂っ気がないのでたくさんは食べられませんでした。(味比べ的な感じで食べるのは面白かったです)
残ったイスズミのお刺身は漬けにして翌日漬け丼に。
漬け丼にしたら普通に美味しい。淡白なので味濃い目の料理に合うし、臭みも消えるね!という印象。
また、ガラはあら汁にすると良い出汁が出ると教えて頂いたので、生姜の千切りたっぷりめの味噌多めで作ってみました。下処理をすれば独特の匂いもなく、魚の旨味がスープに溶け出していて美味でした。
初心者、堤防でイスズミが釣れまくる
ほとんど釣れない日が続いていた初心者アングラーにイスズミのみ釣れ出します。(本命はナンヨウブリ。)
まさかのイスズミのみ釣れまくるという事態に。
お魚が釣れて嬉しい反面、大量のイスズミをどう料理したらいいのかわかりません。
イスズミの「塩焼き」
まずは定番の塩焼きにして食べてみることに。
うーん、脂っ気はほとんどなく、うっすら磯臭いのでご飯と食べるのはムズカシイ・・・。
食卓に微妙な沈黙が流れました(笑)
しかし、簡単に手に入るタンパク源なのでイスズミを食べられたらかなりイイぞと思い試行錯誤。
イスズミの「そぼろ」
不評すぎて余ったイスズミの塩焼きをほぐしてお魚フレークにしてみました。
これは結構イケる。そぼろみたいな感じでご飯がすすみます。
イスズミ自体が淡白なので油を多めに引き、チューブ生姜と砂糖と濃口醤油をたっぷりめに入れて炒っただけ。
5分で完成するのも手軽です。
できたらタッパーで保管。ご飯にかけて食べたら鮭フレークと鶏そぼろの間みたいな印象。
イスズミの磯臭さは生姜と甘辛い味付けで完全に消えていましたね。
スープを入れても漏れにくい便利なスクリューロックタイプのタッパー。
お弁当にも使えるので1セットあると便利。
ご飯が進む!イスズミの「蒲焼」
イスズミを味の濃い「蒲焼」にしてみる。
油を多めに引き、醤油と酒と砂糖で甘めに仕上げる作戦。イスズミの磯臭さが全く無くなっているのでご飯と一緒に食べられる状態になりました。これはおいしい。山椒をかけて味変したりするとかなり美味しいです。
イスズミのあら汁も一緒にいただく。大根のポリポリサラダに先ほどのそぼろを加えてみる。サラダに混ぜても磯臭さはないのでこちらもセーフ。
玉ねぎが効いてる!イスズミの「南蛮漬け」
イスズミの天ぷらも安定して美味しかった。天ぷらにすると大体のお魚は美味しくなる気がする。天ぷらが余ったので次の日は「南蛮漬け」にしてみることに。
お酢の効いたサッパリだけど濃い味のタレと玉ねぎの風味で、イスズミの磯臭さは全くなし。
こちらもご飯をかき込める味にちゃんとなりました。薬味としての玉ねぎがたっぷりめに入っているとバランスが良い気がします。
イスズミを食べてみる:まとめ
イスズミは料理方法を工夫すればおいしく食べられるお魚ですが、さばいている時がキツイかな・・・。
あと、イスズミの内臓を捨てたゴミ箱の周辺がイスズミの匂いになります。(笑)
早く燃えるゴミの日よ来てくれ・・・。
赤ちゃんのおむつ用のゴミ箱がニオイが漏れず手頃な価格でおすすめです。
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