超ド派手なカワハギ「ナメモンガラ」をご存知でしょうか?
そのカラフルなカラーリングから、食べられないお魚だと思われがちですが実際に食べてみるとおいしいお魚だったので、そのきれいな見た目から捌き方までご紹介したいと思います。
そのカラフルな見た目を残しておきたくて色鉛筆での細密画も描いてみたのでぜひご覧ください〜。
よく釣れる?レア度は低い?「ナメモンガラ」とは?
ナメモンガラはモンガラカワハギの一種で、伊豆諸島で釣りをしているとよく釣れるお魚ですが食用にすることは少ないようです。
一般に流通もしてないみたいですね。ただ釣りをしているとよく釣れるので、釣り人にとってはレア度は低いと思います。堤防でちょい投げをしているとよく掛かるイメージです。
地元では「トミメ」と呼ばれています。
大きさは25センチほどでしょうか。引きはそんなに強くありません。
釣りをする人にとっては「外道」になってしまうお魚ですが、私は釣れて嬉しい大好きなお魚の一つです。
その理由は、地元の人に教えてもらったお刺身を「肝醤油」で食べるという食べ方をしたところ、めちゃくちゃ濃厚でおいしかったからです。あと、発色がすごいので見応えがありますね。
絵を描くのが趣味の私としては、モチーフとしてもお気に入りのお魚なのです。
ものすごくド派手でカラフルなので、子供達のウケもいいので釣れたら持ち帰ることをおすすめしたいですね。
↓ナメモンガラを釣った時の仕掛けはこちら
(コマセは現地で購入)
「ナメモンガラ」の食べ方:食べる前に観察してみる
捌いてしまう前にナメモンガラをよく観察してみます。
頭部にツノがついていますね。これは岩陰に隠れるときにストッパーとして使うものらしいので、毒針ではないです。安心ですね。
顔の頬部分にウルトラマリンの筋がいくつか入っています。
ナメモンガラは雄がこのように派手な体色をしていて、雌はグレーっぽい地味な色をしているようです。
ナメモンガラはウロコが特徴的なお魚です。
サンドペーパーのようにザラザラしたウロコがチカチカするくらいの勢いで並んでいます。
背びれは発色の良い黄色ですね。
尻尾の色はこれまたすごい。自然界ではなかなか見ないクリムゾンレッドです。
こんなにド派手なお魚もなかなか見ないですね。
「ナメモンガラ」の食べ方:捌き方
お腹の方にもストッパーの役割をするトゲのようなものがついています。
この辺りに肛門があるので、そこからキッチンバサミを入れて腹から背中にかけて切っていき、ぐるっと皮を剥いでいきます。
通常の流通しているカワハギは包丁で切れ目を入れてから手で簡単に剥けるのですが、このナメモンガラは皮の厚みが半端じゃないので、安全に捌くのであれば包丁を使うよりもキッチンバサミを使うことをおすすめします。
皮を剥がしてみるとこんなふうにワニ皮みたいに不厚い皮が取れます。
自然の造形美がMAXですね。
皮を剥いだらふつうのカワハギから肝を取り出すように捌いていきます。
わかりやすい動画を見つけたので参考にどうぞ。
ナメモンガラは皮の厚みが分厚いので包丁を使わずにキッチンバサミを使うと便利です。
皮を剥いだ後は、普通のカワハギと同じように肝を取り出します。
動画の中でも言われていますが、肝にくっついている「ニガ玉」というオレンジ色の袋を潰してしまうと肝に苦味がついてしまい、美味しく食べれませんので注意して除去してくださいね。
肝を取り出し、ピンセットで血の筋をとります。そのあと、氷水で10分ほどつけて血抜きをします。
寄生虫のアニサキスなどの危険性を減らすために、2〜30秒湯通しをします。
湯通ししたら氷水で冷やし、キッチンペーパーで水気を取ります。
あとは包丁でよく叩いて濃口醤油と和えれば完成です。
「ナメモンガラ」の食べ方:気になるお味は?
ナメモンガラの身は透明感がありピンク色です。
このお刺身を肝醤油に絡めていただきます。
知人にこの料理を振る舞ったところ、「濃厚でトロみたい!!」というお言葉をいただきました。(笑)
ナメモンガラ自体の身は甘味がある白身で単体でもおいしいですが、肝醤油が濃厚さをプラスしてくれるので食べ応えのある一品になります。
釣った当日に作る料理なので、肝の臭みもほとんど感じません。
肝を食べるので、クーラーに氷をたくさん入れて保存しておき、釣ったその日に食べるのがおすすめです。
ナメモンガラのアラはあら汁にしてもおいしく頂けました。
ただ、鍋で煮ても尻尾の赤い色はうっすら残っていました・・・。(笑)
熱帯魚のスープ・・・という感じですかね。
↓お刺身を切る時も切れ味バツグンの愛用包丁についての記事
「ナメモンガラ」の食べ方:【おまけ】色鉛筆で細密画にしてみる
ナメモンガラの色合いが美しかったので細密画にしてみました。
写真を参考に下書きをしていきます。
このとき、ウロコの線の入り方などをよく確認しておきます。
下書きがしっかりできたら、あとは「大人の塗り絵」感覚でたのしんでいきます。
少しづづ色をのせていきます。色鉛筆は色の重なりで表現するので1色ではなく、いろんな色をのせてみます。
よく描き込むと本物の色に近づいてきますね。
ウロコの模様がきれいなので丁寧に再現していく〜。
尻尾のヒレヒレ感もできるだけ再現して〜。
完成です〜。
色鉛筆なのでビビットな色は出ませんでしたが、細密画のモチーフとしてはとても面白いお魚でした。
アクリル絵具と色鉛筆を併用させるとあのビビットさが出たかな〜という感じもしますね。
↓初心者でも描ける色鉛筆での細密画についての記事
「ナメモンガラ」の食べ方:まとめ
ナメモンガラはカラフルなお魚ですが、毒もなくおいしく食べられます。
とてもきれいな色をしているので、釣れたら持って帰ってお子さんに見せてあげたら喜びますよ〜。
やり方が分かれば、捌くのも割と簡単なので一度持ち帰って食べてみてくださいね〜。
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